自主制作でアルバムをリリースした話:宣伝方法やストア比較など

2017年8月16日に初めてのミニアルバムを自主制作のような形でリリース。
制作に協力してくださった方、購入してくださった方、宣伝に協力してくれた方、本当にありがとうございました!
今回の内容は完全に制作側に向けたのものになるので、僕やアルバムへの印象を崩してしまうものになるかもしれません。
曲やアルバムの制作の部分は置いておいて、リリースあたりのメモです。

 

アルバムに関する情報
内容:ゲーム系のオリジナルのインスト曲が5つ、以前ツイッターで3万いいね獲得した曲も入っていた。
価格:500円~(最終的には600円のストアも)
ストア:bandcamp, BOOTH, LANDR(iTunes, Apple Music, Spotify, Google Play Music)
購入してもらえそうな層:Picotuneを利用してくれてる方々、フォロワー中心にツイッターユーザ、身内
今回のアルバムの発売は、開発や制作費用を作りたいという思いがあり、アルバム購入で500円から僕の活動を応援できる、のような感じ。価格設定も同じ理由から。

日程、告知・宣伝など

 7月末までは「8月半ばに」、8月に入ってからは「8月16日に」アルバムをリリースしますと告知しておいた。6月にたまたまバズった「心なしかヤバい曲」をアルバムのメインとしていたのもあり、それなりに関心を持たれていたと思う。前々日からは「あと何日でアルバムリリースです」とも宣伝していた。

8/16は、8/11~8/13のコミケが終わってお盆も開けた平日水曜日というタイミング。ツイッターでの宣伝が主になることは明らかだったので、多くの人がツイッターを見がちな平日の20時に宣伝した。ちなみに同日に星野源がシングルをリリースしたって誰かが言っていた。

8/16の17時頃にbandcampでアルバムの登録を行い、同日20時にツイッターでツイート(上のやつ)
8/17にBOOTHにもストアを構えた。同じタイミングでLANDRを利用して iTunes/AppleMusic, Spotify, Google Play Music へのストア申請も行った。
8/18にLANDR周辺のストアでも配信開始になった。

理想ははじめの宣伝の時に全てのストアで配信開始になっている状態だが、自分の諸事情でそれは叶わなかった。

また、宣伝のツイート内容に「赤字でつらい」などを盛り込んだ。事実だが、それ以上に、たまにリツイートで回ってくる「美味しいのに立地がやばくて閉店寸前の飲食店」のような拡散のされ方を狙った。
同人のアルバム発売で5000リツイート超えはかなり拡散された方で、フォロワー外でも購入してくれた方が少なからずいたため、狙いは成功だったようにおもう。
おかげ様で赤字ではなくなった。ちなみにインプレッションはこんな感じ

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宣伝は上のツイートをメインにして、各種ストアで配信開始になる度にリプライで情報をくっつけたりした。ツイッター外での宣伝は身内向けにFacebookやLINEのタイムラインで記事を書いただけ。

売れ方とストアの比較

受け取った金額のストア別の割合
bandcamp: 58%
BOOTH: 12%
LANDR: 30%
※各ストアの手数料や登録料はわかったりわからなかったりで、手取りの金額

bandcampで主に宣伝したようなものなので、bandcampの割合が大きいのは今回に限ると感じている。
また、bandcampとBOOTHはターゲットの層がほとんど同じ(パソコンを使う人向け)だと考えたのと、BOOTHから購入するにはPixivアカウントが必要というハードルがあったため、当初はBOOTHでの販売をするつもりはなかった。なので、上記の告知の日程のこともあり、全体の12%にもなったのは驚いた。
LANDRはiTunesSpotifyで配信できる分、他のストアと違う層にアピールできると考えていた。配信開始の8/18から8/20まで、85位→64位→84位 と全体のトップ100に入っていたし、ジャンル別のエレクトリックでは1位の時が何度もあったり、10月頭くらいまで50位くらいにとどまっていたりしていた。ランキングを見る限りでどんだけ売れたんだと期待していたので全体の30%は意外だったし、このランキングの感じでこの収入だと音楽配信だけで食べていくのは相当実力があっても厳しいと感じた。
ジャンル別のエレクトリックのランキングは見ていて、1位になった時もぼんやりと眺めていたがなんとなく気恥ずかしくてツイートはしなかった。ちなみに、

 のツイートからランキングが変動してすぐ2位になったり、"祭り"的な売れ方もあるんだなと思った。

ストア毎の使用感などもメモ。LANDRに関しては特に情報が少なかった…参考に。

bandcamp

楽曲の登録もスムーズ、入金も随時行われ、paypalのアカウント設定さえ乗り越えれば登録者としての使い心地はよかった。今回の値段設定のように、500円「以上」という価格設定もできる。
購入にアカウント登録は必須ではないが、ダウンロード時の案内がやや不親切だったり、スマホ、特にiPhoneでの購入・再生は絶望的だったり。
事前調査で手数料は売り上げの10%だと思っていたのだが、実際にはbandcampでの15%(売り上げが一定を超えると10%になるらしい)+7%(支払い手数料)で、売り上げの約78%だけが手元に入ってきた。
他には、大まかなことは公式でも日本語サポートされているが、少し細かくなると日本語が消える。自分が使う分には良くても、購入側はどうだろう…。

BOOTH

全体的に可もなく不可もなくという感じ。もう忘れたけど手数料は圧倒的に控えめでありがたかったような気がする。bandcampと同様に、500円「以上」という値段設定が可能だった。
購入者側からは、信頼感がありそうな点やコンビニ決済ができる部分が良かったと思う。音楽以外も取り扱っているからBOOTHを利用したことがある人には良いなと思った。同人系の音楽を買う人は似たものを買いなれてる人が多いと思うので、アカウントが必要という部分はあまり気にしなくてもよかったのかもしれない。

LANDR
LANDRを経由してiTunesSpotifyなどへの配信を行った。同様のサービスで有名なものに Tunecore 等がある。アルバムを発売する際はLANDRとTunecoreで迷っていたが、今調べてみるとFrekulやBIG UP!など、色々ある。
最終的に登録手数料・販売手数料ともにあまりかからないという理由でLANDRを選んだが、こいつが情報が少ないうえに曲者だった。
マスタリングのLANDRで音楽配信が可能に!うまく使えばコスパ良いです - 俺、まちがってねぇよな?
という記事が、公式が謳っていることをまとめてくれている。
繰り返すが、手数料がかからないことやスピード感は実際に利用してみて素晴らしかった。が、なかなか困らされた部分もあったので紹介。

・価格を500円で設定したにも関わらず、各ストアの価格は600円だった

500円です!と宣伝したあとに600円で販売することになってかなり困った。
Google Play Music では配信開始時、200円×5曲なのにアルバム全体では1780円という意味わからないことにもなっていた。気づいたらいつのまにか1000円に修正されていた。

・詳細がわかりづらい

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これはLANDRの管理画面の一部だが、iTunesApple Musicの内訳がわかりづらい。
ダウンロードは曲の購入なのか、AppleMusicの「追加」的なあれなのか、この画面だとストリームとダウンロードは分かれているが、別の画面だと「ストリーミング」の表の中で「ストリーム」「ダウンロード」と同じ数字がかかれていたりしてなにがなんだかわからない。LANDR側が悪いのかiTunes側が悪いのかもわからないけど。

・詳細がわからない

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8/18に各ストアで配信開始になって、最初にここが更新されたのが10月前半だった。その時点で残高全てを引き出して、11月の頭にもういちど確認するとまた同じくらいお金が入ってきていたのでそれも全て引き出し、11/9に確認したらまた若干入ってきていた。
どのストアの売り上げなのかさっぱりわからない。タイミングもわからない。手数料もわからないし内訳なんてわかるはずもない。といった感じ。
あと「引き出し」のボタンが現れるまで、引き出しに関する情報が全く設定できないので、本当に引き出せるのか何度も不安になった。

LANDRに関しては利用者の情報が全く無かったため、人柱感覚だった。
途中、ひょっとしたら詐欺なんじゃないか…とか思ったけど、一応お金は受け取ることができた。ただ、不透明な部分が流石に多すぎた。

ストア選びについて
bandcampとBOOTHは利用料もかからないので登録して損はない。日本人のユーザが中心なことやプラットフォーム内での情報の循環を考えると、内容が同人でアカウントが必要なことさえ突破できれば間違いなくBOOTHをメインにするのが良い。
iTunesSpotifyあたりでの配信も、bandcampやBOOTHとは違う層に曲を聴いてもらうことができるなど大きなメリットがある。それらのストアでの楽曲配信の登録ができるサービスは今回利用したLANDRを筆頭に沢山存在するが、中でもFrekulというサービスはそれらのストアへの登録が無料でできてしまう。
無料でiTunesやSpotifyに楽曲を配信できるということをもっと知られてもよくないですか?

どのストアをメインに据えるかはターゲットを考えて選ぶと良いだろう。
また、iTunes等のストアでの配信も、各サービスのメリットを比較してから行えると良いとおもう。

全体を通して良かった点
・宣伝はこれ以上ないほどに上手くいった。
iTunes等のストアに、ジャンル:エレクトロニックという若干マイナーなもので登録したのは良かった(ランキングに載りやすいので)

全体を通して悪かった点
・各ストアの宣伝を同時に出来なかったのが一番よくなかった。宣伝用にメインの曲のショート版を用意していたにも関わらず、それをSoundCloudに投稿したのが9月に入ってからだったり。初めての告知が一番の華なのは間違いないので、そこを逃してしまったのはナンセンス。
同人活動にAppleMusicやSpotifyなどの定額配信ストリーミングサービスは向いていない。1再生1円も入るのか知らないけどそうだと仮定しても、それらで3000回再生されるのと、アルバムを6枚買ってもらうのとじゃコストが全然違う。
・ランキングに入った場合には、それに対するリアクションは絶対にした方が良かった。自分が買ったことで順位が上がったら買った人も絶対に嬉しい。
・実は身内にはあまり売れていなかった。

最後に
応援してくださった方、本当にありがとうございました。
この記事が同人活動の参考になれば幸いです。